上尾市議会新政クラブ

REPORT活動報告

新政クラブ会派の視察について(北海道小樽市、石狩市、北広島市)①

2017.03.27

小川 明仁

1.北海道小樽市=小樽市議会「市民と語る会」について

議会改革が叫ばれて久しく、基本条例の制定と議会報告会がその手法の柱とされている。今回の視察先の小樽市議会「市民と語る会」についてもその一環ではじめられたものだと考える。議会報告や市民との対話は、議会からの政策形成や施策提案という観点からすればその必要性は不可欠なものである。しかしながら、「議会」として議決したことを説明することの難しさを感じる部分もある。やはり、参加者の問題、会の中での発言の内容等、ある程度想定される諸問題をどう解決して開催を重ねていくのか、という始める前からの問題ごとが開催の障壁になってしまう、というのが我々の現況であろうかと考えた。 昨今の地方議会に対する世間の見方については議会・議員が自省しなければならないところが少なくないのだが、報告会を開催することによる、二元代表制の議会としての政策形成等、新たな取り組みとして、新しい時代のまちづくりには不可欠な要素の第一歩でありそうなので、開催の検討は必要なのかと考える。

2.北海道石狩市=石狩市民図書館について

館長室の配置の仕方に目がとまった。普通は貸出カウンターの奥に管理スペースがあり、またその奥が責任者の位置かと思うのだが、ここでは、カウンターと管理スペースをつなぐ中間点のスペースが「館長室」であった。「室」とあるが、確かに図書館書架部分とは仕切られているが、それはガラスによってである。館長の話では、こういう造りが、現場の様子が一番よくわかりますよ。とのこと。

カウンターの様子、管理スペースへの伝達、来館者の様子も確かによく把握できる、なるほど、と感じいった次第。  もう一つ感心したのは、図書館運営にかかわる市民ボランティアの存在とその意欲の高さであった。「図書館のなかにまちをつくる」をコンセプトにしているが、単なる施設としての図書館に終始するのでなく、施設行政(施設を維持管理・用意する側)と市民(施設の利用側)と図書館を取り巻く関係性がどちらもお互いの立場を理解し明確化しているのではないかとも感じた。利用する市民側が、自らが利用する図書館施設をよりよくしていきたいという思いのもと、主体的に活動をしていることを伺い知ることができた。ボランティア手作りの「布絵本」は幼児の情操教育、創造性の育みという観点から上尾でもぜひ取り入れてみたいと感じたところである。

3.北海道北広島市=「エルフィンパーク」について」

中心市街地の再開発事業においての公共施設整備の中で、この駅前広場エルフィンパークも整備されたものである。開閉式の屋根を備え、全天候式が特色であるので、様々な市民活動スペースの提供が可能となっている。 我々上尾市においては、上尾駅東西をつなぐペデストリアンデッキがそれに該当するところである。景気の動向、人口の高齢化、上尾においては若年層、生産年齢層の外出による昼夜間の人口差といった問題があるが、ここを核としたまちの賑わいづくりにつながる 施策の展開を提案・実施を期待するところである。

4.視察全般について

何か知りたいことを調べるとき、その手段は「本」や「書物」から、ネット上でたいていの情報が仕入れることができ、調べものもできる時代となった。そのような中で、現地に赴く視察の意義はどこのあるのかといった課題がある。しかしながら、なにかを調べる際、何がどうなっているのだけでなく、何でそうなったのか、どういう経緯があったのかという背景も理解してこそ、現地視察の目的がさらに深まるものと思う。  地域にはそれぞれ歴史・成り立ち・地域の特性がある。それを理解・感じ取ることの重要性を感じる視察であった。




新政クラブ会派の視察について(北海道小樽市、石狩市、北広島市)②

2017.03.27

田中 一崇

1.北海道小樽市 =小樽市議会「市民と語る会」について

小樽市の市民と語る会については、東部地区と西部地区に分かれて開催されている。また5月中旬~下旬に各地区1回、11月中旬~下旬に各地区1回の計4回の開催をしている。時間は午後6:30~8:00までとなっており、仕事帰りの方にも参加しやすくなっている。報告会に出席する議員は全員参加となっているようですが、報告者は主に正副議長と各委員長となっています。各委員長の説明はテーマを2つ決めて簡潔に説明し、最後に市民からの質疑や意見交換を行っています。意見交換においては要望が多いとのことです。また市民と語る会の開催にあたり、準備から全てを議員だけで行っているということで素晴らしい活動だなと思います。しかし、議会で注目されるような議案があれば反対派が多くなり、同じ方が何度も報告会にくることもあり、問題点のようです。上尾市においても同じことが起こりうると感じた。報告会自体は良いとは思うが、市議会にもっと注視していれば、やらなくてはならないものでもないと個人的には思いました。

2.北海道石狩市 =石狩図書館について

昭和50年代に市民から図書館建設を求める声が起き、平成4年11月に市制記念事業として図書館計画ができ、翌年8月に計画がスタートする。平成12年6月にオープンを迎え初日の2時間で2,000人が利用したとの記録あり、「図書館の中にまちを作る」をコンセプトに今まで運営されてきているとのことです。また最近では、3自治体と図書館同士の協定も結び、協定都市との交流も重ねているようです。主にボランティア活動の部分もありますが、そんな中で人と人のつながりを大事にされていることがよくわかる部分です。また、研修室や視聴覚室も備え、多岐にわたる使い方ができるのも良い部分ですし、市民に受け入れられやすい点ではないかと思う。北国ならではなのか、過疎化が進む地方の悩みなのか、難しい部分ですが、人の集まる図書館は絶対に必要な施設であると再認識しました。

3.北海道北広島市 =「エルフィンパーク」について

上尾にもペデストリアンデッキがありますが、こちらは雪国であり、非常に寒くなる地域であるので一部開閉式の屋根のついているデッキとなっていました。駅前の再開発に合わせ作られたそうですが、屋根があり、風もないデッキ上では市民が許可制ではあるが、自由に使える部分として一部開放されている。また、行政サービスとして平日、休日、祝日も業務をされているとのことです。休日、祝日も使えるのは市民からすればとても助かるのではと感じた。

4.視察全般について

今回の視察において感じたことは、北国の生活に合わせた活動を行っていることや、市民に対して丁寧な取り組みが感じ取ることが出来ました。こちらの地域性なのかわかりませんが、上尾市もそのような懐の深さを持って事業展開が行われることを願いながら議員各位が行政に働きかけを行っていかなければいけないと感じたところです。また、市民にとって、安心した生活が送れることがまず一番なんだと思う行政視察となりました。他の自治体の様子が伺えてとても勉強になりました。